「世界の食文化と食育」コース 第1回ブラジル料理教室を開講しました

hattori_1_46「世界の食文化と食育」は、世界の国々のお料理を学ぶコースです。今年度第一回目はブラジル料理、駐日ブラジル大使夫人アナ・ドリア・ガウヴォンさんをお招きし、服部栄養専門学校の大野文彦とのコラボレーションによるレッスンを開催しました。
ブラジル大使夫人からはブラジルという国とその食文化についてレクチャーと、伝統的なブラジル料理である「モケッカ」と「ヴァタパー」そして「アサイー・パルミットのサラダ」のデモンストレーションをしていただきました。

 

 

hattori_2_46昨年に続いてブラジル大使館とのコラボレーションとなる服部栄養専門学校の大野です。豚肉のロースト、ポン・デ・ケージョ、デザートのデモンストレーションを行いました。

 

 

 

 

 

hattori_3_46お料理は食材にもこだわり、ブラジル産のものを多く使っています。
・白身魚のモケッカ ヴァタパー添え
モケッカ;魚介をココナッツミルクやデンデ油(パーム油)で煮込んだクリーミィーな鍋物。
ヴァタパー;ナッツ、干しエビ、食パン、玉ねぎなどにココナッツミルクやデンデ油を加え、ペースト状に練った料理。
・アサイー・パルミットのサラダ
パルミットとはヤシの新芽で、竹のタケノコのようなものです。アサイーはブラジル原産のヤシの一つで、アマゾン先住民が生き抜くためにその果実を食べていました。
・豚肉のロースト ケールとトゥトゥ添え
豚肉は香味野菜とライム、オレンジジュースやカシャッサ(サトウキビの蒸留酒)でマリネしてから、こんがりと焼きます。ケールは千切りにしてパリパリっとソテー。トゥトゥはフェイジョン豆という黒豆を、ベーコンなどと共に煮込んだ料理です。
・ポン・デ・ケージョ
外はカリカリ、中はモチモチのパン。タピオカの原料でもある「キャッサバ芋」からとったポービリョドッセ、チーズ、卵などを混ぜたものを丸く成形し、焼きます。
・ブラジルナッツのケーキ カジャーのソルベ グァヴァソース
ブラジルナッツ(パラーナッツ)はマカデミアナッツに似た味で、アマゾン原産ブラジルナッツノキの種子です。カジャー(タペレバ)はアマゾン原産のフルーツで、オレンジ色で少し甘くて酸味があります。

お飲物
・グァラナジュース;アマゾン原産グァラナの種子のエキスが入った炭酸飲料。ブラジルの国民的ドリンク。
・バチーダ・デ・ココ;カシャッサ(サトウキビの蒸留酒)、ココナッツミルク、コンデンスミルクの甘いカクテル
・ブラジル産白ワイン(ミオーロ・シャルドネ・レゼルヴァ)
・ブラジル産赤ワイン(ミオーロ・カベルネソーヴィニオン・レゼルバ)
ブラジルでは良質なワインも多くつくられています。

 

hattori_4_46ブラジル大使夫人アナさんは、調理実習中も熱心に各班を指導し、みなさんと触れ合いながら、和気あいあいの料理教室となりました。参加者の皆さんも今まで知らなかった新たなブラジルを発見し、まさに食を通した文化交流の場となりました。

 

 

 

 

 

食は人と人を結びつける力があることを再確認した回となりました。来月7月6日は世界遺産に登録された食文化の中からメキシコ料理のレッスンを開催します。