世界の料理と食育 2019年度 第4回目 「生ハムの食文化を巡る」
世界の料理と食育第4回目は、10月5日、生ハムをテーマに開催されました。
ホルヘ・トレド・アルビニャーナ在日スペイン大使が来賓としてご参加くださいました。
講師は、一般社団法人日本生ハム協会 専務理事の渡邉直人先生です。
服部栄養専門学校の木下雄介先生による生ハムを使ったお料理のデモもあり、盛りだくさんの内容でした。
まずは、渡邉先生が生ハムのプレゼンテーション。
生ハムは、2200年前からある古代食です。
生ハムを知れば地中海の食文化が分かるそうです。
豚は、1万年前にメソポタミアのチグリス・ユーフラテス川の源流で発生し、人類初めての農耕と牧畜が始まりました。それが地中海に広がり、オリーブとともに地中海食文化の源流になったと言われています。
生ハムは、ロングセラー商品なのですね。
今日本のスーパーには、日本独自の製法の生ハムがあります。これは1週間でできるものだそうです。
でもイタリアやスペインの生ハムは長期熟成、7か月から36か月じっくり熟成されます。これだけで、味の違いが分かりますよね。
の食べ比べもしました。
それぞれの歴史は、製造方法などを知って、自分の好みを見つけるといいですよね。
さて、お料理は
・パン・フリットと生ハム
・おにぎりと生ハム
・カチョポ ぺポラードと共に
でした。
パンフリットは、小麦粉で作ったパン生地を油で揚げたものです。上に生ハムをたっぷりかけていただきます。
おにぎりにも生ハムが巻いてありました。おにぎりといっても、ごはんにはちみつ、チーズ,柚子を混ぜ合わせたもの。生ハムの塩気がおいしいです。
木下先生がデモをしてくださったカチョポは、牛肉の上に生ハムとグリュイエールチーズ、マッシュルームを重ねて、折りたたんで、小麦粉、卵、パン粉をつけて揚げるお料理。
ピペラードという、にんにくや玉ねぎ、赤パプリカ、黄パプリカ、生ハム、トマト、ハーブで作るソースです。カチョポの下にしいて盛り付けてあります。
ワインもスペイン産。
今、日本では生ハムの定義がないので、1週間で作られる生ハムも、長期熟成させる生ハムも同じ「生ハム」として売られています。
消費者が賢くなって、違いをちゃんと理解し、自分に何が合うのが知っていくことが大事ですね。
今日はとても勉強になりました。
ごちそうさまでした。
ルナラパンに、ご興味のある方は事務局(03-3354-4368)までお問い合わせください。
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