●気をつけたい子供の食生活Ⅱ
ダイエット
先月、子供の肥満が増加しているという情報を紹介しましたが、その一方では、肥満でもないのにダイエットをして健康を害してしまう子供が増えていることも問題になっています。
危険なダイエット
成長期にある子供たちが確かな知識を持たずに、むやみに食事を抜いたり、ひとつの食材しか食べないなどの間違ったダイエットをすると、身体の成長が止まったり、骨がもろくなったりします。ひどくなると、「拒食症」や「過食症」という「摂食障害」を起こすこともあります。摂食障害は、心の病気です。命にかかわることもありますから、ただのダイエットと軽く見ず、ちゃんと子供の食の管理をしてあげましょう。
病気にかかりやすい - 背が伸びない。身体の抵抗力がなくなり病気になりやすい。
筋肉がつかない - 筋肉を作るたんぱく質が不足する。内臓の働きもおかしくなる。
骨が弱くなる - カルシウム不足で、骨折などもしやすくなる。
生理が止まってしまう - 女性ホルモンの働きがおかしくなり、将来、赤ちゃんを産むための大切な身体作りができなくなる。
TVや雑誌の影響で、自分が太っていると思い込んでダイエットに励む女の子たちが増えています。
子供がダイエットを口にしたら、子供と一緒に肥満度を測る計算をしてみましょう。
(自分の体重-身長別標準体重)
肥満度(%)= ──────────────────── ×100
身長別標準体重
身長別体重(kg)=a×自分の身長(cm)- b
身長別体重は表Aの係数aとbを使って計算します。
肥満度で知る太りすぎと痩せすぎの目安
肥満度
50%以上 高度の肥満
30%~50% 中度の肥満
20%~30% 軽度の肥満
-20%~20% 適性体重
-30%~-20% 軽度の痩せすぎ
-30%以下 高度の痩せすぎ
もし、肥満の傾向にあるとしたら、お医者さんや栄養士さんと相談して正しいダイエットに導いてあげてください。
家庭では、先月も紹介した肥満予防の6か条を守って正しく行いましょう。
① バランスの良い食事をする。(1日30品目を目安に!)
② 脂肪の多い食事を取り過ぎない。
③ 塩分は1日10g以下に。
④ 食事は腹八分目に。
⑤ 適度な運動を心がける。
⑥ 睡眠をたっぷりとる。