●気をつけたい子供の食生活1

生活習慣病
現在「生活習慣病」と呼ばれる様々な病気は、以前は「成人病」と呼ばれ、年を取ることによって起こる病気と考えられていました。しかしながら、長年の不規則な食生活、運動不足などが病気の原因だということがわかり、しかも生活習慣の変化で子供でも糖尿病などの病気にかかるケースが増えてきたため、「生活習慣病」と呼ばれるようになりました。

生活習慣病の種類

高血圧
血圧が高い状態が続く。血管の弾力性がなくなりやぶれやすくなる病気。
脂質異常症
血液中の脂質の量が異常に多くなる病気。血管に脂質がたまると、動脈硬化になりやすくなる。
糖尿病
血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高くなる病気。からだのエネルギー源であるブドウ糖が筋肉や内臓などの細胞で利用されないために起こる。
心臓病
心臓の血液の流れが悪くなったり、血管が詰まったりする病気。
脳卒中
脳の血管に関する病気である脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血という疾患の総称。

肥満が増加中

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子供の生活習慣病の一番の原因は「肥満」です。
文部科学省の調査によると、肥満傾向にある子供の数は年々増加しており、現在小学校高学年、中学生では約10人にひとりが肥満傾向にあると報告されています。
男子と女子では、男子の方が肥満傾向が高く、年齢では、男女とも中学1年生が最も高いという結果が出ています。

<資料:文部科学省 学校保健統計調査報告書>

 

肥満にならないために

まず、肥満の原因を考えてみましょう。
大きな原因は、「栄養バランスの悪いかたよった食事」「不規則な生活」「運動不足」の3つです。つまり、これらを改善すれば肥満にはならないということです。
下には具体策をあげました。
早速今日から子供の生活習慣を改善してあげてください。

① バランスの良い食事をする。(1日30品目を目安に!)
② 脂肪の多い食事を取り過ぎない。
③ 塩分は1日10g以下に。
④ 食事は腹八分目に。
⑤ 適度な運動を心がける。
⑥ 睡眠をたっぷりとる。