●食品ロスをなくそう!

日本で食品のゴミがどのくらい出されているか知っていますか?
なんと、1年間で2169万トン。
この中には、野菜くずや魚の内臓や骨なども含まれると同時に、食べ残した料理や消費期限や賞味期限が切れたために捨てられる食品なども含まれています。
この中で、食品産業(食品メーカーやレストラン、スーパーなど)から出るものが1135万トンで、家庭から出る食品ゴミは1034万トン。約48%、ほぼ半分が家庭からのゴミだそうです。
もちろん、野菜くずや魚の骨などは食べられないものですが、本来なら食べられたもの(食品ロス)の量は500万トンから900万トンにもなると言われています。
これは、7~14歳の子供、760万人~1370万人の1年間に食べる量に相当する数字です。

世界では、1日に2万5000人以上が飢えや栄養失調で亡くなっているといわれていますから、日本の食品ロスは、心が痛くなるような無駄だといえます。

それでも、食品ロス率は平成12年度に7.7%あったものが、平成18年度には3.7%に下がって来ています。ただ、食品ロスのうち70%を生鮮食料品が占めているのは、とてももったいないはなしです。

農林水産省では、料理を食べ残したり、捨てたりする理由を調査しています。
ちょっと見てみましょう。

料理を食べ残した理由
・料理の量が多かった  72.8%
・食べなかった家族がいた        10.9%
・嫌いなものがあった  10.5%
・味がよくなかった    9.4%

食べ残した料理を捨てた理由
・食べる見込みがない  74.6%
・保存したけど、いたんでしまった 20.1%
・保存がきかない      17.9%

食品を使用せずに捨てた理由
・食品が腐ったり、カビがはえたりした        57.2%
・食品の消費期限・賞味期限が過ぎた  51.3%
・食品が中途半端にあまった        10.7%

調理した料理を食卓に出さずに捨てた理由
・料理を作りすぎてしまった        52.8%
・調理を失敗した      18.9%
・食べなかった家族がいた        15.1%
・家族が体調不良      3.8%

それでは、食品ロスを減らすために私達が心がけるべきことは?

・食品は食べきれる量だけ買う。
・消費期限、賞味期限に余裕のある食品を買う。
・家族の健康状態に気を配り、食事をする・しないの連絡を取り合う。
・家族の人数や食べる量にあったサイズの調理器具を使い、適量を用意する。
・冷蔵庫内の食品の、消費期限・賞味期限をこまめにチェックする。